黒猫です。
今回はオーストラリアのADR銘柄の
ウエストパック銀行を検証してみました。
以前から株価も安く、配当利回りも高いから、注目していた銘柄です!
オーストラリアのADRはイギリスと同じく
外国源泉徴収税率がゼロです。
その為、日本の
源泉徴収税率一律20.42%(所得税+復興特別所得税)のみの税率になります。
NISAなら更に、日本の税金も無税に出来るため配当目的の長期投資に、最適な銘柄の1つです。
WBK ウエストパック銀行とは
1817年創業の200年以上の歴史を持つオーストラリアを代表する銀行です。
オーストラリアには4つのメガバンクが存在します。
オーストラリア・ニュージーランド銀行
オーストラリア・コモンウェルズ銀行
ナショナル・オーストラリア銀行
ウエストパック銀行
以上が4メガバンクです。
その中でADR銘柄として、アメリカ市場に上場している銀行はウエストパック銀行のみです。
ですから、他の銀行に投資する妙味はありませんね。
『ADR(米国預託証券)とは、「American Depositary Receipt」の略称で、もともとアメリカ人投資家がアメリカ以外の外国企業に自国通貨(ドル建て)
で投資できるように作られたもの』
株価推移 売上高 純利益
ウエストパック銀行株価
リーマンショック後は、9.7ドルが最安値です。その後、世界経済の成長と伴に株価は上昇していますが、2017年より株価は下落傾向です。過去8年間の株価を眺めると、約19〜20ドル付近が底値抵抗線となっていますね。
過去5年間株価と配当利回り
株価は過去5年間で最も安い水準です。
配当利回りは約7%と高く割安感がありますね。
配当支払日:7月・1月
配当落ち日:5月・11月
PER11.51
EPS1.75
売上高と純利益
売上高も年々伸びていますし、売上高に対しての純利益の割合が高く、純利益率は約35%と高い水準です。
株価低迷の要因
株価低迷の要因は相次ぐ大手銀行の不祥事や金利の2重徴収など、不適切な経営で、四メガバンクに対する信用が低下している為です。
なんだか、日本のスルガ銀行と似た原因で株価が下落していますね。
2017年5月、豪政府は大手銀行に対する処分として、銀行税導入を発表しました。このことで銀行株が下落しました。
詳しくは下記記事を参照して下さい。
豪王立委員会が行っている国内金融セクターの調査で21日、4大銀行の不正融資や金利の二重徴収といったずさんな経営が浮き彫りになった。同委員会の上級顧問マイケル・ホッジ氏は4大銀行すべてが提出文書で、何らかの不正行為を認めたと明らかにした。
オーストラリア、今後も人口が増加
Worldbankより
オーストラリアは先進国の中でも珍しく人口が増加しています。2017年度は、2460万人。最もネガティブな予想でも、2050年頃までは、人口が増える見込み。
増えている要因はオーストラリアへの移民が多い為です。白人国家だったイメージも近年はアジア系移民が増えて、多種多様な人種の国家と成りつつあるようです。
人口増+豊富な資源+英語圏+先進国+資本主義国家とオーストラリアは今後も、経済成長が見込める要素が満載です。
懸念材料は貿易の中国依存が高い為、中国経済が転げるとオーストラリアへの影響も大きい点です。
4メガバンクの高い利益率と投資判断
4メガバンクは人口増を背景に住宅ローンの内需拡大で高い収益を獲得
住宅ローンの4メガバンクのシェアは80%近くで圧倒的な市場シェアを背景に、貸出金利に対しても強い決定力を持っているとのこと。
不適切な金利操作、マネーロンダリング問題や、ずさんな経営など様々な不正問題が発覚し、株価は下落しましたが、オーストラリアの人口増や伸びる経済成長率は強みです。
オーストラリアドルの為替差を考慮しても、ウエストパック銀行株は投資先として、現在の株価なら割安感があり、
魅力的ですね。
こちらは、チャートから考察した記事になります。
www.kuroneko.work
⬇応援クリックお願いですニャ
![]() | ![]() |