米国のETFについては、トータルリターンも良好なETFが多い事がわかりました。
新興国、発展途上国のETFについてはどうでしょうか。
今回調べるETFは、
【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(世界の新興国に投資するETF)です。
投資先国は
- 中国36.4%
- 台湾14.6%
- インド11.1%
- 南アフリカ7%
- ブラジル6.5%
- ロシア3.7%
- タイ3.6%
- メキシコ3.3%
- マレーシア3.1%
- インドネシア2.1%
となります。
中国と台湾だけで全体の51%も占めますね。これなら、新興国への分散投資と言ってもほぼ中国、台湾企業への投資と言っても過言ではありませんね。
個人的には、インドやマレーシア、インドネシアの比率を高めたETFが良かったりします。
【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF
経費率:0.14%
配当スケジュール:四半期毎
配当金利回り:2.61%
ETF純資産額:604.83億米ドル
【VWO】株価推移
最新株価39.98ドル 短期的には投資として大きく儲かるタイミングもありますが、長期的には投資先としては、余りよくありませんね。
あくまで過去の結果ですから、今後は、もっと株価が上昇する可能性もあります。
【VWO】トータルリターン(過去10年間リターン)
- 2018年から現在時のリターン−7.67%
- 1年間のリターン−2.73%
- 3年間のリターン9.53%
- 5年間のリターン4.85%
- 10年間のリターン2.98%
短期的にはトータルリターンが大きくなる場面もありますね。ただ株価の上下動が激しく、長期投資にはリスクが高く、向いているとは思えません。10年間のリターンも2.98%しかありません。
【VWO】組入上位銘柄
組入銘柄数は全体で4000近くあります。
非常に広く浅く新興国へ分散投資したETFとなっていますね。
組入銘柄の株保有数1位のテンセントは中国のゲーム会社でもありSNSやインターネット関連企業です。人口の多い中国市場の為、アプリの収益では世界一位の売上高を誇るとのこと。
保有数2位はアリババグループ。日本のSoftBankが大株主にもなっていますね。電子商取引やネット検索サイトなどを運営している中国の巨大企業です。
3位はタイワン・セミコンダクター。個別半導体や整流素子、小信号ダイオードなどを開発している台湾の製造会社。
その他の上位銘柄は、中国系の金融機関や台湾の企業が目立ちますね。