こんにちは。
不安定な相場に心も揺れる黒猫です。
今回は今年急激な株価上昇で注目を集めた半導体メーカーのAMD株を考察しました。
以前書いた、こちらの記事もよかったら、ご覧ください。
AMD 株価上昇の要因
そもそもの株価上昇の要因は新チップのRyzenの好調な売上によるものです、PC向けとサーバー向けのCPUが売上に貢献しています。
ライバル企業IntelのCPU供給不足問題もあり相対的にAMDの売上も伸びたことも要因の1つです。
www.google.com
ライバル企業が勝手に躓き、相対的にAMDのCPUの売上が伸びたこともあり、今後も安定的に売上を伸ばして行くのかは、未知数です。
Intelは投資額を増やし、シュリンク(微細化)問題の解決を目指しています。
CPUの微細化ではAMDがIntelより先行しており、Intelが躓いている間に少しでも市場シェアを拡大したいものですね。
2019年度中にもAMDは7nmプロセスの新CPUが登場する予定となっており、更にIntelを引き離しておきたいものです。
www.google.com
GPU部門ではAMDはNVIDIAとライバル関係にあります。ライバルと言っても圧倒的にNVIDIAがGPU売上も勝っています。
GPUマーケットシェア
MARKET REALIST出典
2017年度は仮想通貨のマイニグ需要もあり売上は好調でしたが、今後はマイニグ需要も低下すると予想されています。
AMDの株価推移
2018年大幅に上昇した株価は10月、世界同時株安の影響や第3四半期決算の内容がアナリスト予想を下回った為、急落しました。
第3四半期の決算比較と時価総額
AMD・Intel・NVIDIA、3社の比較
2018年第三四半期決算と最新の時価総額
売上高 | 純利益 | 時価総額 | |
AMD | 16.5億ドル | 1.2億ドル | 約2兆円 |
Intel | 192億ドル | 64億ドル | 約25兆円 |
NVIDIA | 26.4億ドル | 8.8億ドル | 約14.5兆円 |
*NVIDIAのみ2017年度第3四半期の決算です。2018年の第三3半期はまだ発表されていません。
こうやって比べてみると、AMDの利益率の低さが際立ちますね。
AMDの利益率13.7%
Intelの利益率30%
NVIDIAの利益率30%
AMDとIntelとの売上高の差が約11.6倍。時価総額の差が12.5倍。純利益の差では53倍も差がありますね。
ライバル企業の時価総額や売上高を比べるとAMDの現在の株価は妥当若しくは若干高くも感じますね。もちろんグロース株ですから、現在の企業価値より将来の売上や利益の成長性を期待された株価だから、割高に感じるのは仕方のないことです。
AMDは2019年度も順調に売上を伸ばし、成長出来るのか注目です。
今後の不安な点は世界同時株安など相場が不安定になっており、リセッションで大幅に景気が悪くなるリスクもあります。
大暴落になれば、どの株を所有していても多かれ少なかれ株価は下落しますが、グロース株はディフェンシブ株と比べると下落幅が大きくなると、言われていますから、FRBの金利利上げなど、世界の経済情勢は注意深く見守るべきですね。
こんな記事書いといて、
グロース株と一括に纏めて総括するのは、いささか無理がありますね。グロース株のなかでも財務のしっかりした優良株のIntelやAmazonもありますからね。
長期投資と短期投資
AMDのようなグロース株を長期投資の対象として、ホールドするのは、相当な忍耐力が試されます。それこそ、短期的な値動きなど気にせず、5年間は売らないなど腹を括った精神力が必要です。
又は余剰金で、失ってもいい位の気持ちで投資すると精神的にも余裕が生まれます。
または、
長期投資ではなく短期投資の対象として投資するのも面白いですね。
その場合は損切りラインの設定は購入する前に予め決めておくべきですね。
損切りラインの設定をせずに短期投資すると、ずるずると持ち越し、最悪、塩漬け株になってしまう危険性もあります。
配当金も期待できず、お金も時間も失しないます。
もちろん、余剰金だから株価が元に戻るまで待つと言うならバイ&ホールドで結構です。
長期投資も短期投資も、このようなグロース株を購入する場合は、やはり購入タイミングは重要です。
黒猫的には、株価も大幅に下がり、そろそろ購入したいタイミングとなりましたが、もう少し、様子を見てから購入しても遅くはないと考えます。
その理由としては、11月には、アメリカ中間選挙が控えています。例年、中間選挙前は、株価も不安定になり、下がる傾向が見られるとのこと。
更に下がる可能性もありますからね。
⬇応援クリックお願いですニャ
![]() 米国株 | ![]() |