現在、黒猫の米国株ポートフォリオは生活必需品セクターのクラフトハインツやタバコ銘柄のブリティッシュアメリカンタバコやアルトリアグループ、通信株セクターのAT&Tやボーダフォンと生活必需品と通信セクターに偏っています。そこで今回はヘルスケアセクターの株を加えることを検討しています。
検討した結果、アッヴィ(AbbVie Inc)の高配当や連続増配の利点が魅力的です。
今月末か来月頭にも買いたい株となりました!
アッヴィ(AbbVie Inc)とは
研究開発型バイオ医薬品企業。
アボット・ラボラトリーズの研究開発医薬品部門から分社化。
主力製品はリウマチ性関節炎薬や乾癬治療薬。
2017年度製薬会社、世界売上高で第8位。
ABBV | AbbVie Inc |
最新株価 | 80.54ドル |
配当利回り | 4.98% |
連続増配 | 6年 |
PER | 22.01 |
EPS | 3.66 |
配当支払月 | 2月,5月,8月,11月 |
2013年にアボットラボラトリーズから分社化して以降6年連続の増配となる。
分社化前から含めると連続増配は25年以上となる。
アッヴィ株(AbbVie Inc)財務諸表
ABBV株のトータルリターン
今年度 | 3年間 | 5年間 |
-11.48 | 15.12 | 14.32 |
過去5年間のトータルリターンは非常に高く、S&P500indexにも勝利しています。
2017年度 製薬会社 世界売上ランキング
順位 | 会社名 | 国籍 | 売上高 |
1 | ロシュ | スイス | 543億ドル |
2 | ファイザー | 米国 | 525億ドル |
3 | ノバルティス | スイス | 491億ドル |
4 | メルク | 米国 | 401億ドル |
5 | サノフィ | 仏国 | 396億ドル |
6 | GSK | 英国 | 389億ドル |
7 | J&J | 米国 | 362億ドル |
8 | アッヴィ | 米国 | 282億ドル |
9 | ギリアド | 米国 | 261億ドル |
10 | イーライリリー | 米国 | 228億ドル |
2018年度第4四半期決算で株価急落。
アッヴィは、第4四半期の業績発表で約6%、株価が下落した。
下落した理由は、アナリストの予想を下回った為です。1株当たり1.92ドルと売上高83.6億ドルの予想に対して、実際は1株あたり1.90ドル、売上高83.1億ドルとなった。前年同期比では、それぞれ28.4%および7.3%増加しています。
アナリストの予想以下の業績ではあったが株価急落の主な原因はこれだけではありません。
株価急落の最大の要因は、アッヴィの主力製品である、Humira(関節炎や乾癬の治療薬)の特許切れ問題です。
Humiraのバイオシミラー(バイオ医薬品の後続品)の登場でヨーロッパでの売上が喰われつつあるからです。
アメリカでは現在の和解契約に基づき2023年までHumiraの特許は守られます。
一方ヨーロッパでは特許切れにより、Humiraの海外売上高は14.8%減の約13億ドルとなった。
Humiraの売上はAbbVieの総売上の約61%を占めています。
投資家はHumiraの海外売上が低下して、2019年度の売上高が更に低下するのではと心配しています。
しかし、Humiraの売上高の大部分はアメリカで生じたものですから、今回の株価急落は、長期投資家にとっては買い増すチャンスかも知れない。
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