黒猫です。
黒猫も保有中の、AT&T株の第1四半期決算が発表されました。
決算はアナリストの予想を下回った為に株価は下落しました。
前日比約4%の下落。
AT&Tの主な決算内容
第1四半期の売上高は、前年同期比の380億ドルに対し、タイムワーナーの買収により、17.8%増の448億ドルに増加。
1株当たり利益86セント、前年同期比で
1セント増加。
対して営業費用は前年同期比の318億ドルに対して376億ドルと増加した。
営業費用増加はTime Warnerの買収の一時的なコスト増によるものです。
営業利益は前年同期比の75億ドルに対して96億ドル、営業利益率は前年同期の19.7%に対し21.4%と増加。
第1四半期純利益は、前年同期比の47億ドルに対し、41億ドルと減少。
減少した要因は、
合併償却費、合併および統合関連費用、給付制度にかかる損失の為です。
携帯電話サービス事業は好調だが
当四半期中に新たに携帯電話サービスに80,000人が加入。アナリストは55,000人の減少を予想していた。
しかし、同社は、固定電話サービスを含む、有料テレビ加入者を、
54万4000人、失ったと述べた。
AT&Tは2015年にDirecTVを買収。
買収した、DirecTVの加入者が
減少していますね。
携帯電話事業では好調を維持しつつも、固定電話やケーブルTV事業の顧客流出が止まらず、株価も下落した。
Netflix等強力なライバル相手に苦戦していますね。
今のところケーブルTV事業の買収は失敗と言われても否定出来ない。
54万4000人って減り過ぎでしょう😢
一方、買収したTime Warnerの放送制作力は強力です。
ワーナーメディアのHBO、映画で有名なワーナーブラザーズ等強力なコンテンツを保有。
作品をテレビや映画で公開して一次収入を得てさらに、Netflix等に提供することの2次収入、DVDやグッズの三次収入も期待出来ますね。
だからTime Warnerの収益力は高い。
タイムワーナー財務諸表 2015年〜2017年
2015 | 2016 | 2017 | |
---|---|---|---|
売上高 | 281億ドル | 293億ドル | 312億ドル |
営業利益 | 69億ドル | 75億ドル | 79億ドル |
純利益 | 38億ドル | 39億ドル | 52億ドル |
営業利益率 | 24.41% | 25.74% | 25.33% |
連続増配35年達成
AT&Tは1株あたり0.51ドルの四半期配当を発表。前年同期比で2.0%の増加。
ゆっくりだけど確実に増配されるAT&T株。
配当性向もまだまだ余裕もあり、連続増配記録はこれからも充分更新余地がありますね。
AT&T今後は負債縮小に注力
最高経営責任者のRandall Stephensonは「強力なフリーキャッシュフローと資産売却により、レバレッジ解消を目標とする計画を立案。当四半期にはエンターテインメントグループEBITDAを成長させ、通期の目標を達成または上回ると確信する。」と述べた。
Hulu株の売却やニューヨーク市の不動産の売却等、積極的な負債返済を実施。
Time Warner買収で増えた収益力を活かして早期に負債返済を目指すとのこと。
まとめ
決算内容はいまいちで株価は下落したが、安定したキャッシュフローがあり、それ程心配していません。
もちろん株価が下がるより上がると嬉しい😄ですが。
AT&Tは成熟企業で高成長はあまり期待出来ません。その代わりに安定した配当収入が魅力的な株です。
営業利益率は素晴らしく今後も安定した配当を期待出来るAT&T株は配当投資家にはありがたい存在です。
5Gでは不可欠の通信携帯会社。参入障壁は非常に高く今後も安定して成長することでしょう。
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