黒猫です。
2019年初頭より株価が暴落したクラフトハインツ。
その理由は減配と業績悪化によるもの。
業績悪化の原因は、「のれん」が高すぎるとして減損処理を実施したからです。
のれんとは、企業を買収・合併する際に発生するもので、被買収会社の純資産額と買収価格の差額として資産に計上されるもの。
のれん≒ブランド、とも言えます。
クラフトハインツが保有する様々な商品のブランド価値の合計金額が「のれん」として計上される。
その「のれん」の価値が買収額に見合わない価値だったとして、クラフトハインツ自ら発表しました。
要するに、のれん代の減損処理により、クラフトハインツの資産が激減しました。
更に配当金の減配もあり、株価が大暴落しましたね。
クラフトハインツが、
このまま落ちぶれたままなのかそれとも復活するのか、黒猫なりに銘柄分析してみました。
暴落により各種指標はとても割安な水準となっていますね。
クラフトハインツの指標やライバル他社の指標と比較してみました。
シンボル | KHC |
社名 | クラフトハインツ |
株価 | 27.84$ |
時価総額 | 3.7兆円 |
配当利回り | 5.71% |
予想PER/PBR | 10.61/0.66 |
実績EPS/配当 | -9.05/2.05 |
予想EPS | 2.62 |
予想PERとPBRは同業他社のゼネラルミルズやケロッグと比べても割安です。
ゼネラルミルズのPER/PBRが16.31/4.49
ケロッグのPER/PBRが16.68/8.25
ただしこれだけの業績悪化で株価が下がれば当然PER/PBRも低下しますし単純に各種指標だけ見て割安だと判断を下すのは危険ですね。
注目は予想EPS2.62であることですね。
あくまでも予想でありますがそれだけのEPSなら配当は安全と言えますね。
予想通りなら配当性向も78%だから安全です。
クラフトハインツ業績
2018年第2四半期〜2019年第2四半期決算
2018年第4四半期決算にて「のれん」の減損処理により大幅に収益が悪化。
決算報告書を確認すると、2019年の第1四半期と第2四半期でも若干の「のれん」の減損処理が見受けられますが何とか黒字化を達成。
キャッシュフロー推移
キャッシュフロー推移を確認すると2019年第2四半期より復調の気配が伺えます。
次の第3四半期決算が良ければ株価も上がるはず。
まとめ
インカム目的の投資ならクラフトハインツへの投資は避けたほうが良さそうです。
そもそも5.6%程度の高配当株なら代わりの米国株が無数にあります。
わざわざインカム目的でリスクの高いクラフトハインツ株へ投資するメリットは少ないです。
ですが、キャピタルとインカム両取りを狙うなら面白い株だと思います。
もちろんリスクの高い投資です。
成功すればキャピタルとインカムの両取りが可能です。
だからギャンブラー気質の投資家なら投資するのも一考です。
昔の黒猫なら投資していた気がします。
今よりギャンブラー気質でしたから。
まあ、資金に余裕があれば投資していたでしょうね。
今は資金的に厳しいし、わざわざリスクの高そうなクラフトハインツ株へ投資する勇気がありませんね。
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