黒猫です。
日本の高配当株として人気のJT株が冴えません。
株価は最高値より下がり続け低迷しています。
ついに16年間継続した連続増配もストップし、このまま保有するべきか迷う方も多いかと思います。
黒猫もJT株の将来性が心配です。
業績の悪化に伴っての減配が最も懸念されるシナリオかと思います。
そうなると当然株価も暴落しますね。
悲観的なシナリオばかり考えても精神衛生上良くないからポジティブ要素を決算やJT関連のニュースから抽出しました。
よかったらご覧下さい。
紙巻きたばこの販売数量は減少するも売上高はそれほど減っていない。
2018 | 2019 | |
---|---|---|
売上高 | 22160 | 21756 |
営業利益 | 5955 | 5159 |
純利益 | 3857 | 3482 |
販売数量低下を商品価格の値上げによる相殺と、好調な海外たばこ事業が補っています。
海外たばこ事業は売上高も販売数量も伸長
2018 | 2019 | 前年比 | |
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海外売上高 | 12507 | 12530 | +0.2% |
営業利益 | 3845 | 3408 | -11.4% |
年度 | 2017 | 2018 | 2019 |
---|---|---|---|
海外たばこ販売数量(十億本) | 398.5 | 427.6 | 445.8 |
海外では紙巻きたばこの販売数量が増加しています。
主にドイツ、スペイン、イラン、台湾、トルコ、ロシアでは販売数量が伸長しています。
特にイランでは大幅に販売数量が増加していますね。
しかし新興国の通貨安リスクもあり売上はそれほど伸びず。
RRP(加熱式たばこや低リスク製品)販売数量の増加
2019年度 | Q1 | Q2 | Q3 | Q4 |
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RRP販売数量 | 6 | 8 | 9 | 9 |
RRP合計33億本
Q1からQ4にかけてRRPの販売数量が伸びていますね。
2019年度の国内紙巻きたばこの販売数量が755億本ですからまだまだ少ないですね。
続々と登場するJTの新製品
度重なる紙巻きたばこの増税によって年々値上りする紙巻きたばこ。
そんな中、JTは葉巻きに分類されるリトルシガーと呼ばれる新製品のラインナップを拡充しています。
見た目は紙巻きたばこにそっくりですが、葉巻きたばこに分類される為に、税法上の税率が低い。
その分安く販売出来ますね。
値段は20本入のリトルシガーが330円〜360円と普通の紙巻きたばこと比べると大幅に安い。
www.itmedia.co.jp
まとめ
あえてJT株のポジティブ要素を挙げるとしたら、海外たばこ事業は国内たばこ事業と比べると販売数量も伸びており好調に推移していますね。
ただし中東やロシアなどは常に通貨安の為替リスクもあり、安定した利益を見込めませんね。
RRP製品の販売数量が増加傾向。
国内の紙巻きたばこの販売数量低下を補いたいところですが、今のところはRRP製品の売上に占める割合は低い。
その分、伸び代があると言えますね。
また新製品のリトルシガーが予想よりも売れる可能性もありえますね。
2019年度の配当性向は78.58%と高い。
来期はさらに配当性向が高まると予想されています。
2019年度
1株配当154円÷EPS195.57×100=78.58%(配当性向)
2020年度の見込み
1株配当154円÷EPS171.95×100=89.56%(配当性向)
このままEPSが減少し続けると配当性向が100%越えとなり、減配リスクが高まりますね。
単純に減配を避ける為には業績を上げることが1番です。
または、自社株買いで自社株を買い取り償却しEPSを上げる他ありません。
将来の減配リスクを考えると現状のJT株はオススメできる株ではありませんね。
黒猫は今のところJT株を売却するつもりはありません。
もし減配したらその時は売却を検討します。
ポジティブ要因を考えるつもりでしたが、やっぱりネガティブ要因も考えてしまいますね😢
米国株 | ![]() |