黒猫です。
4月22日、DFS株の決算が発表されました。
決算発表後は一時的に株価が下がったものの、その後は大きく下がらずに踏みとどまっています。
元々決算前のコロナショックによって大幅に株価が下がり済みの為に多少の悪い決算は織り込み済みでしょうか。
年初来リターン−58.95%も下がっています。
最近1ヶ月リターン+30.66%と反発しています。
それではDFS株の決算内容を軽く確認します。
第1四半期決算
第1四半期 | 2020 | 2019 | 増減 |
---|---|---|---|
総貸出金(10億) | 93$ | 88.7$ | +5% |
総収益 | 28億8800万$ | 27億6300万$ | +5% |
純利益 | -6億1000万$ | 7億2600万$ | (108%) |
調整EPS | -0.25$ | 2.15$ | (112%) |
DFS株はクレジットカード会社としてはVISAやマスターカード、アメリカンエクスプレスに次いで米国では業界4位の会社です。クレジットカード業務の他にも住宅ローンや学生ローン、ネットバンキングなど様々な金融業務も取り扱っている会社です。
日本ではあまり有名ではないですが大企業であることは変わりありません。
2020年第1四半期中の貸出金額は930億$と大きな資金を貸出中です。
2019年と2020の決算を見比べると大幅に悪化していますね。
純利益7億2600万$から▲6億1000万$の赤字決算に転落。
決算書の内容をよく読むと今回の赤字は
貸倒引当金を前年同期比より増額した影響との内容です。
貸倒引当金(かしだおれひきあてきん)は取引先が倒産に陥り、支払い不能となった状態などに備えて、事前に損失額を予測して計上しておく引当金のことを指します。債権が回収不能となることを貸倒れといい、それによって生じる損失のことを貸倒損失と呼びます。
貸倒引当金が前年度9億9800万$から18億$へと増額した影響で純利益が赤字に。
今回の決算で赤字転落となった理由が貸倒引当金の増額です。
貸倒引当金は会計上は損失として計上されますが実際に損失が確定した訳ではない。
将来の貸し倒れリスクに備えて準備金を積み上げるような状態ですね。
特にコロナショックの経済への影響は次の4〜6月期が1〜3月期より大きくなるでしょうから、将来のリスクに備えての貸倒引当金の増額です。
軽く決算書を見た限りでは今回の決算だけでDFS株を売却する必要性はないと感じました。
配当金の減配も無く問題なく分配されるとのこと。
金融株はボラティリティも高くリスクも高い株ですが、逆に安い株価の時期に仕込みたい株の1つですね。
安全に資産運用したいならインデックスやディフェンシブ株がオススメです。
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